夢を叶える街選び!
夢のマイホーム、新規事業の拠点探し…不動産購入は、人生における大きなイベントです。しかし、その大切な選択を左右する「用途地域」について、あなたはきちんと理解していますか? 広告や間取り図ばかりに気を取られて、後から「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、用途地域についての基礎知識を身につけましょう。
1. 用途地域とは? 街のルールブックを読み解こう!
用途地域とは、都市計画法に基づいて、街を「住むための地域」「お店を建てる地域」のように、目的別に12種類に区分したものです。
簡単に言うと、用途地域は 街のルールブック 。どんな建物が建てられるのか、どんなことに利用できるのかが細かく決められています。
例えば、静かな住宅街に指定されている地域では、工場や騒がしい商業施設を建てることはできません。逆に、商業地域では、住宅が建つこと自体は認められていても、騒音などの問題が発生する可能性もあります。
用途地域 | 説明 |
住居系 | |
第一種低層住居専用地域 | 静かな住環境を守る、戸建て住宅中心の地域 |
第二種低層住居専用地域 | 第一種より少し規制が緩やか |
第一種中高層住居専用地域 | マンションなどの集合住宅もOK |
第二種中高層住居専用地域 | 第一種より少し規制が緩やか |
第一種住居地域 | 住居の快適性を守ることを目的とする |
第二種住居地域 | 第一種より少し規制が緩やか |
商業系 | |
近隣商業地域 | 地域住民の生活に必要な商業活動を行う地域 |
商業地域 | 商業活動の中心地となる地域 |
工業系 | |
準工業地域 | 商業活動と軽工業の活動を調和させる地域 |
工業地域 | 大規模な工場の立地を目的とした地域 |
工業専用地域 | 工業系の用途のみに供される地域 |
2. 用途地域がもたらす影響: あなたの未来の暮らしを左右する要素
用途地域は、単に建物の種類を制限するだけではありません。
- 静けさ: 工場や幹線道路の近くは騒音が気になることも。
- 日当たり: 高層ビルが立ち並ぶ地域では、日当たりが悪くなることも。
- 安全性: 交通量の多い地域では、事故のリスクが高くなることも。
- 利便性: 駅からの距離、商業施設の充実度は、生活の快適さに直結。
- 資産価値: 将来売却する際、賃貸に出す際にも、用途地域は重要な要素。
このように、用途地域は、あなたの未来の暮らし、事業の成功を大きく左右する要素なのです。
3. 不動産購入前に必ず確認! 重要事項説明と用途地域
実は、不動産業者には、 重要事項説明 という制度のもと、購入希望者に対して、物件に関する重要な情報を説明する義務があります。用途地域も、この重要事項説明の対象です。
つまり、あなたは不動産業者から、 購入しようとしている物件の用途地域や、その地域における規制の内容について、しっかりと説明を受ける権利がある のです。
説明をうけても、専門用語が多く、理解が難しいと感じることもあるかもしれません。そんな時は、 遠慮なく質問 しましょう。
4. まとめ: 情報収集と積極的な行動で、後悔しない選択を!
用途地域は、不動産情報サイトや市町村のホームページで簡単に調べることができます。「自治体の名前+都市計画」などと入力すれば、地図で参照できます。富山市の場合、インフォマップとやまというページで、地図をもとに地点がどの地域にあるのかがわかります。
まずは、 希望する地域の用途地域を事前にチェック し、街の雰囲気や規制内容を把握しましょう。
その上で、不動産業者から 重要事項説明を受ける際には、用途地域についてしっかりと説明を受け、疑問点は質問する ことを忘れずに行いましょう。
情報収集と積極的な行動で、あなたの夢を叶える理想の不動産を見つけましょう!