「真実はいつも一つ!」
数々の難事件を解決に導く名探偵コナン。鋭い洞察力と推理力で、複雑に絡み合った真相を鮮やかに解き明かしていく姿に、大人も子供も魅了されますよね!
実はコナンの世界では、殺人事件以外にも、様々なトラブルが発生しています。そして、その中には「不動産取引」に関するものも少なくありません。
もしもあなたが不動産を売却することになったら…?
ということで、今回も不動産の仲介をお願いした際に結ぶ「媒介契約」について、名探偵コナン風に編集してみました。
「誰に相談すればいいか分からない…」
「自分に合った契約の選び方が分からない…」
そんな悩みを持つあなたも、コナンと一緒に事件解決気分で、最適な「媒介契約」を見つけ出しましょう!
事件発生!蘭の家の売却と謎の不動産会社
ある日、毛利探偵事務所に蘭の同級生が訪ねてきました。
「あの…実は、引っ越しすることになって…今の家を売却したいんだけど、良い不動産会社を知らないかなって…」
話を聞くと、彼女の両親は共働きで忙しく、複数の不動産会社を回って比較検討する時間がないとのこと。そこで、蘭は父親の毛利小五郎に相談するようアドバイスしますが…
「な〜にを言っているんだ蘭!不動産売却なら、この毛利小五郎に任せなさい!いい会社を紹介してやるぞ!」
小五郎は自信満々に胸を張りますが、蘭は不安な表情を隠せません。それもそのはず、小五郎は探偵としては頼りなくても、不動産に関しては全くの素人なのです。
そんな蘭の姿を見たコナンは、心の中で呟きます。
「蘭姉ちゃんの言うとおり、不動産会社選びは慎重にしないとダメだよ。もし悪質な会社に当たってしまったら、大損してしまうかもしれないんだからね…」
第1の容疑者:一般媒介契約 – 自由奔放、情報網は広いが…
小五郎が最初に紹介したのは、自宅の近所に事務所を構える「喫茶ポアロ不動産」。
「うちの強みは、なんと言っても豊富な情報量とフットワークの軽さ!多くの不動産会社とネットワークを築いているから、お客様のご要望に合った物件をスピーディーにご紹介できますよ!」
喫茶ポアロ不動産が提案してきたのは「一般媒介契約」。
これは、複数の不動産会社に同時に媒介を依頼できる契約です。多くの会社に情報を拡散できるので、早く売却できる可能性が高まります。
【一般媒介契約の特徴】
- 複数の不動産会社と契約できる
- 売主は自分で買主を探すことも可能 (自己発見取引)
- レインズへの登録義務なし
- 活動報告義務なし
しかし、コナンは、この契約に潜む落とし穴に気づきます。
「確かに多くの会社に依頼できるのは魅力的だけど…その分、一社一社の責任感が薄れてしまう可能性もある。それに、報告義務がないということは、きちんと活動しているかどうかも分からない…」
まるで、複数の容疑者がいるものの、それぞれのアリバイが不確かな状況。これでは、誰が真犯人なのか絞り込むのが困難です。
【一般媒介契約が向いている人】
- 時間と心に余裕があり、複数の不動産会社とやり取りする労力を惜しまない人
- 売却活動に積極的に関与したい人
- 自分で買主を見つけられる可能性がある人
第2の容疑者:専任媒介契約 – バランス重視!信頼できるパートナーを探せ!
次に小五郎が連れてきたのは、大手の「鈴木不動産」。
「当社は、お客様との信頼関係を第一に、誠心誠意、売却活動に取り組んでおります。専任媒介契約なら、お客様専属の担当者が、売却活動の進捗状況を定期的にご報告いたしますのでご安心ください。」
鈴木不動産が提案してきたのは「専任媒介契約」。
これは、一つの不動産会社にのみ、媒介を依頼する契約です。一社に絞ることで、担当者は責任感を持って売却活動に取り組み、売主との信頼関係も築きやすくなります。
【専任媒介契約の特徴】
- 一つの不動産会社と契約
- 売主は自分で買主を探すことも可能 (自己発見取引)
- レインズへの登録義務あり (7日以内)
- 活動報告義務あり (2週間に1回以上)
コナンは、この契約内容を聞いて、ある人物に重ね合わせます。
「この契約は、まるで…冷静沈着で、いつも僕をサポートしてくれる灰原みたいだ。信頼できるパートナーがいれば、安心して事件解決に集中できるからね。」
【専任媒介契約が向いている人】
- 複数の会社とやり取りする時間がない人
- 売却活動の進捗状況をこまめに報告してほしい人
- 信頼できる不動産会社に任せたい人
第3の容疑者:専属専任媒介契約 – プロに全てお任せ!ただし条件は厳しめ…
最後に小五郎が連れてきたのは、高級住宅街にオフィスを構える「黒ずくめの不動産」。
「当社は、独自の顧客ネットワークと高度なマーケティング戦略で、お客様の大切な資産を最高値で売却いたします。専属専任媒介契約なら、必ず結果を出します。」
黒ずくめの不動産が提案してきたのは「専属専任媒介契約」。
これも一つの不動産会社にのみ媒介を依頼する契約ですが、売主は自分で買主を探すことができません。全てを不動産会社に任せる代わりに、より専門的な知識とノウハウを生かした売却活動が期待できます。
【専属専任媒介契約の特徴】
- 一つの不動産会社と契約
- 売主は自分で買主を探すことは不可
- レインズへの登録義務あり (5日以内)
- 活動報告義務あり (1週間に1回以上)
しかし、コナンは、この会社に一抹の不安を覚えます。
「確かに、実績と信頼のある会社なら、任せて安心かもしれない。だけど、もしその会社が…実は裏で悪事を働いていたとしたら…?」
まるで、黒の組織のように、表の顔と裏の顔を持つ存在。安易に信用してしまうのは危険です。
【専属専任媒介契約が向いている人】
- 全てを不動産会社に任せたい人
- こまめな報告を受けたい人
- 自己発見取引の可能性がない人
真実はいつも一つ!依頼者の状況によって最適な契約は変わる!
コナンは、それぞれの契約の特徴を整理し、蘭の同級生の状況を考慮して、最適な媒介契約を導き出しました。
「君の場合、両親が忙しくて時間がないこと、そして不動産取引の知識があまりないことを考えると、 専任媒介契約 が良さそうだね。信頼できる不動産会社を一つに絞って、じっくりと相談しながら進めていくのがいいと思うよ。」
蘭の同級生は、コナンのアドバイスに感謝し、鈴木不動産に媒介を依頼することにしました。
「コナンくん、本当にありがとう!おかげで、安心して不動産会社を選べたわ。」
エンディング:不動産売却は、信頼できるパートナー選びが重要!
今回の事件を通して、コナンは、不動産売却においても、 「情報収集」 と 「信頼できるパートナー選び」 が重要であることを再認識しました。
あなたも不動産を売却する際は、焦らずに、自分に合った媒介契約と不動産会社を選び、納得のいく取引を実現してくださいね!
<コナンからのアドバイス>
- 不動産会社は、宅地建物取引業の免許を持っているか必ず確認しましょう。
- 契約内容をよく理解し、不明な点は遠慮なく質問しましょう。
- 不安な点や疑問点は、一人で抱え込まず、信頼できる人に相談しましょう。
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