皆さんこんにちは。寒くなったり暖かくなったり、日々の天気の変化が著しいですね。朝と夜でも気温が大きく変わり、服装を非常に合わせにくい。
こんな時は体調を崩しやすいので、お気をつけください。
ローンは出来るだけ組むべき
さて、住宅購入の際は、皆さん住宅ローンを組まれると思いますが、そのローンはどこまで組むべきなのでしょうか?なるべく自己資金を使い、少なく組んだ方が良いのか。それとも多く組んだ方が良いのか。
今日はFP(ファイナンシャルプランナー)でもあるわたくしが、そのことについて書きたいと思います。
ローンはなるべく多く組む
結論から言うと、このご時世は、なるべく多く住宅ローンを組みましょう。
借金はなるべく少ない方が良い、と私たちは考えがちです。これは私たち、日本人に広く浸透した金銭観、道徳観です。
しかし経済的に考えると、今は借金をした方が良いと思います。
世の中はインフレ
世の中はインフレです。少し前までデフレ、デフレと騒がれていましたが、一昨年位から、久しく感じていなかったインフレが始まりました。
インフレは、モノやサービスの価格が上がっていくことです。言い方を変えると、お金の価値が下がることです。
500円でりんご5つが変えたのに、500円でりんご4つしか買えなくなったら、500円の価値が20%落ちたことになります。これがざっくりとしインフレの例です。
総務省が発表している「消費者物価指数」を使って、インフレがどの程度起きているか(インフレ率)を判断するケースが多いですが、それによると今年に入ってからずっと昨年同月比で3%以上上昇しています。
これは、お金の価値が3%落ちたということと同じ意味です。よって、ローンを組んでいた場合、ローンが3%価値を失ったと言うことなります。3%では、大して減っていないと思われるかもしれませんが、これは年率ですので、毎年3%上がっていくとどうなるか。
10年続いた場合、最初と比して34%(!)減価することになります。
具体的に10,000,000円でこの価値はどうなるかと言うと
式は10,000,000 × 0.97の10乗となり、737万円に減っています。
ここでは、計算を簡易するため、返済等を考慮しません。
ローンは金利が付くでしょ!?
しかし、ローンにはもちろん金利がつきます。
では、その金利はどれくらいのなのでしょうか?
これは、人や期間、金融商品毎に違いますが、例えば富山でよく使われる北陸ろうきんのまるっと500や富山第一銀行の住宅ローンも2%以下がほとんどで、毎年1%はローンの価値が減っていると言うことになります。
賃金も上がる前提
これらは、政府がしきりに言っている「賃上げ」が、物価上昇と比例して上がっていた場合です。給料がそのままでは、生活は苦しくなります。
また、もちろんインフレが進めば、金利が上がる可能性もあります。
しかし、住宅ローンには、様々な優遇政策があるので、給料が上がらない場合を除き、心配する必要ありません。
浮いたお金は資産運用へ
それでは、ローン活用で、未使用の自己資金はどうするのか?
それらは資産運用に回しましょう。現預金でもっていても価値は下がっていきます。いわゆるリスク資産と呼ばれる株、投資信託に投資しましょう。
インフレ率に合わせて価値が上昇していき、平均で年率5%は値上がりしていきます。NISAやiDecoを使い、節税して運用することで、それらの恩恵を最大限活かしましょう!
ちなみにNISAやiDecoはネット証券一択ですよ。
そうすることで、金利以上の成果を得られます。
(ローンは、個人の経済状況、将来設計に応じてご利用下さい)